たまたま 譲って頂いたものが 人間国宝「金城 次郎」さんの時代の窯のモノと分かり 壷屋焼きに心が ヒートアップした。
 
いろんな文献にも目を通した。多少歴史的なことも学んだ。
しかし 琉球/王朝/沖縄 の歴史は奥が深~~~いので 今後も読んでいきたいと思いました。
 
実用コレクションも 一段落。
大好きなお魚紋がいっぱいで 楽しんでいます。
 
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~集めた壷屋焼。作家さんは様々~
 
 
 
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{ 酒 器 一 覧 }
 
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 「嘉瓶(ゆしびん)」
 
沖縄の伝統的な酒器の「嘉瓶(ゆしびん)」
お祝い事の席に 泡盛を皆で持ち合う為の通い瓶。
持ち寄られた泡盛は別なところに集められ 瓶は返却。そのため間違わないように家紋を入れたりされていたそうです。
 
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赤絵の研究と黄色が効いているのが
特徴的な「仁王窯」の嘉瓶(ゆしびん)。
蟹と魚の2つの絵が描かれている。
どちらも お家繁栄の意味がある図柄。
2つも描いてあるなんて 大満足。
仁王窯の物は高いけどこれはセール品+割引500円で1500円くらいです。
新品です。難は「仁」の字が書き損じている事。 でも私には丁度いい!
H16.5㎝×W max10㎝
 
 
 
 
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「胡差焼 (かな?) 徳利」                        
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独楽の絵付けみたいな模様、
 底の方には飛びカンナ。
 
ポンポンとある花の模様がいいです。蝶にも見えます。
H12.5×W9.0㎝
 
 
 
 
 
 
 
 
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新垣製陶所 新垣 勲さんの酒器 「カラカラ」
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カラカラは 酔っぱらってひっくり返すことがないように どっぷりと 下重心に作られている酒器。 物によっては 中に球が入っていて 空っぽになった酒器を振ると からから~ッと音が出るように作られているのもあります。
私は 泡盛を希釈してカラカラで注いでいます。なかなかいい雰囲気です。
  

新垣製陶所について

新垣家は、琉球王朝時代から続く陶工の一族として、壺屋焼きの伝統を紡いで参りました。窯主である新垣勲は、民藝の浜田庄司氏と交流のあった祖父永徳、父栄三郎と続く新垣製陶所の7代目です。
 
 
勲さんの弟さん (故)新垣 勉さんの 抱瓶
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抱瓶は お酒を携帯しては 出先でチビチビ 飲むための酒器です。紐を通すところにシーサーがいる。H14×W20㎝。三カ月型のうすっぺれな水筒みたいな感じ。
 
 
キュートな酒器達です。 呑兵衛ではありませんよ。
 
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お皿類
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7寸皿
龍陶窯の 大きいお皿。
 
円周の模様は波なのか 羽なのか分かりませんけど 盛りつけしても 円周の模様が 効いています。
力強い彫が魅力です。
 
直径21センチ。
 
 

龍陶窯

陶工紹介


美しい発色の呉須と、くっきりと図柄が浮かび上がる掻き落としなど、伝統の手法を得意とする龍陶窯。
鮮やかな色合いが多い沖縄の陶器の中で、冴えた技のきいた龍陶窯の渋く落ち着いた美しさが漂っている。

兼嶋 彌至かねしま やすし

(日本伝統工芸士)

http://www.tuboya.com/kamamoto/ryutougama.html

 
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五寸皿
 
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壷屋時代 金城次郎窯 
 
[人間国宝「金城次郎」] より」
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次郎さんは 「売ってくれ!」と言われると断れないタイプだそうで、自分の作品を自分で所持するのが難しかったとの逸話も。
押入れに隠しといてもつい人に見せてしまうから売る事になるそうです。
 
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昭和44年頃に作られていた 5寸(H4×W16.2㎝) の物だと言う事が分かりました。
 
また 同じお皿を持つ方も見つかりご意見を頂戴したところ 「轆轤は次郎さん。」とのことでした。次郎さんの作品が大好きな方で、 いろいろご教授頂くことができ楽しかったです。箸置きも こんな感じのをご覧になったことがあったそうです。
 
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次郎さんの線彫りの様子
 
 
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偶然とは言え 金城次郎さんの作った物が手に入ったのには驚きでした。
この菊文・唐草文が素晴らしいな~と思って入手しただけなのですから。
 
その後は… そんな偶然あるわけないです。使ってみて楽しいんです。
 
だったら 壷屋焼きを 少し使ってみよう!と家族の分を買い揃えました。
 
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金城 吉広さんの 5寸皿
重ね焼きの後がなくとても使い易い。
この魚たちも 次郎さんの魚に負けないくらいかわいい!
このお皿を使っての食事は明るくて、
楽しいです。
 
 
 
 
琉かな
 *仁王窯の現代品はお安めだとお思います。オークションの1/10の値段で買えちゃいます。
 
 
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次郎さんのお皿と
 
長女 須美子さんのお茶碗(セット 5個+2個)
*アマゾンで購入。この時5個のうち2個にキズ、割れがあったのですぐに代替え品を送ってくれました。傷物は処分お願いできますか?とのことなので 直して使う処分中。
 
須美子さんの 息子さん宮城 陽治さんのお皿。(誤って割ってしまったのでこれも直してして使っています。)
 
須美子さんは 次郎さんのお弟子さんで名工の宮城 智さんとご結婚なさいましたが 智さんが亡くなられたあとも 須美子さんは名女工で 頑張っておられるそうです。
 
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次郎さんのお皿と お孫さんのお皿の
高台部分。
 
高台の幅や 釉薬の違いが分かりますね。
 
若干 宮城さんの物の方が次郎さんに近いようです。
 
 
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左は 吉広さん
 
右は 次郎さん
 
厚みが違います。
 
 
 
 
 
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左が 次郎さん
 
右が 陽治さん
力強い轆轤仕事が分かります。
 
陽治さんの轆轤はおじいちゃん譲りですかね。よく似ています。
しかし、次郎さんの物の方がしっかりしていますし持ちやすいです。
さすがです。
 
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南陶窯・久場政一さん作の「染付 の器」
 
しっとりした色合いの染付です。
 
ハンドボールくらいの大きさあります。
 
中の釉掛けもしてありますし、しっかり焼いてあります。
 
水指に使っても良さそうです。
 
 
 
 
 
 
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オマケ
 
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沖縄のとある史跡のガラ置場より出土。
18世紀頃の清朝後期の染付広東茶碗。 
広東茶碗とは 中国蓋つきの茶碗(丼ぶり?)の事。これは丼だけです。
蓋は見つかっていません。
 
高台内の窯印なのでしょうか 出荷先を表すのでしょうか「和美」とあります。 大きさは 広東茶碗なのですが 伊万里、有田でこんなのつくっていましたかね? そのころ琉球は九州とも 取引していましたから。
ご存知の方 ぜひ教えて下さい!
 
 
 
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明治期以前の 琉球の焼き物。
 
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 ↑お城みたいな容器は いわゆる骨壺です。
 
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 少しですが沖縄の焼き物の本に載っていた物です。
琉球物を探すときの参考になればと思います。
 
角瓶やヒョウタンがスカートはいているようなものは 仏具に使われているようです。中には過去にお供えしてあった物もありますから、気になる方はきちんとお調べになってからご購入なさった方がいいですよ!